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京都府立医科大学 麻酔科学教室
所在地 〒602-8566 京都府京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465番地

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開講 1965年
京都府立医科大学は、1872(明治5)年に京都市民がお寺、花街や町衆から寄附を集め、京都東山の山麓にあります粟田口青蓮院の境内に京都府が運営する療養院として診療・医学教育・医学研究を開始したのが始まりで、今日までに設立以来140年の歴史を持ち、わが国で有数の古い伝統を誇る公立医科大学です。

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その中で、麻酔学教室は、1965年に診療部門として初代青地修部長(のちに名古屋市立大学麻酔科教授)のもとに開設され、翌1966年より初代宮崎正夫教授が、そして1990年より第二代田中義文教授が教室の運営に努めてきました。2010年7月からは佐和貞治先生が第三代教授として就任し、診療、教育、研究部門の統括的な指導に携わっています。

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その間、2008年4月に「麻酔学教室」より、現在の「麻酔科学教室」へ講座名の変更が行われました。2011年11月には新外来棟が完成し、院内レストラン(ホテル・オークラ別店)やカフェ、コンビニエンスストアなどが新しく設置されました。

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新大学門概要
京都府立医科大学創立140周年記念事業の一環として実施されていた「大学門改築整備」が平成24年7月14日(土)に竣工のはこびとなりました。この門は、本学卒業生の寄付金等を得て、建築家 高松 伸氏のデザイン・設計・監修により改築整備したもので、本学の前身である「京都療病院」が粟田口青蓮院から現在地に新築移転した1880年(明治13年)当時の正門を一部再現し、140年の歴史と未来に向かって更なる発展をめざす大学の姿を表現しています。

麻酔科学教室の現在
現在、我々の麻酔科学教室では、診療部門では年間約4000件(心臓麻酔約400件を含む)の手術麻酔部門(佐和貞治教授、麻酔科診療部長)に加えて、連携診療部門として重症患者の集約的な管理を行う附属病院集中治療部門(橋本悟学内教授、集中治療部部長)・小児集中治療部門(志馬伸朗講師、集中治療部副部長、小児ICU室長)、そして痛みを制御する附属病院疼痛緩和医療部(細川豊史学内教授)を含む一教室複合講座として運営されています。
教育分野では、医学部での卒前教育に始まり、初期研修、後期研修を含む卒後教育を実践し、質の高い医療が提供できる医師の育成に努めています。研究分野では、麻酔・集中治療・疼痛管理に関する医療の質を向上させるための臨床的・基礎的研究を幅広く実践しています。
関係病院は京都・滋賀・大阪を中心に38病院あり、教室同門会に所属する会員数は220名と、全国でも屈指の規模を誇っています。

教室の活動
1. 臨床
手術麻酔部門:中央手術室で施行される年間6500件程度の手術のうち、各科で担当される局所麻酔症例を除く年間約4000件の手術麻酔(全身麻酔、脊髄くも膜下麻酔、硬膜外麻酔など)に対応しています。病院全体は、2011年11月時点で戦後〜1970年代までの建物はすべて建て替わり新しくなりましたが、最初に更新された中央手術室(全12室)を含む病院棟はすでに30年を経過し、現在、移転更新計画が推進されています。したがって、手術室数が限定されているため、一般市中病院で対応可能な手術症例はそれらに振り分けられ、大学病院でしか対応できない重症や大手術を中心に行われています。そのため、心臓手術(成人、小児)、生体肝移植手術、重症小児手術などの大きな手術が多く行われますので、麻酔科医の役割は大変重要です。そのため、各関係病院との連携を維持し、若い麻酔科医がバランスの良い麻酔研修や修練が行えるように努めています。特に成人および小児の心臓手術が活発に施行されるため、経食道超音波診断技術を含む心臓麻酔の習得には、最適な施設と考えます。また、旧小児疾患研究施設から発展した小児医療センターが2011年11月より開設され、小児外科、小児心臓外科を中心とした重症小児疾患の関わる多くの小児麻酔に対応しています。
麻酔術前外来部門:2010年9月より新たに術前外来部門を開設し、麻酔科が管理を行う緊急手術を除くすべての症例の術前評価やインフォームド・コンセントの取得をこの外来部門に集約しました。この術前外来には、平日毎日、助教以上のスタッフと専攻医クラス2名と中央手術部の看護師1名が担当し、一日あたり平均30名程度の患者の診察、ならびに患者・家族への説明を行なっています。集約的な術後疼痛管理や経口補水療法の導入、臨床研究の推進などについても、術前外来が司令塔となり推進していける体制を整備しています。
集中治療(成人・小児)部門:京都府立医科大学では、1979年の国際児童年を記念し開設された「京都府こども病院」に高度かつ専門的な小児疾患を診る集中治療部門として、成人集中治療部門に先駆けて麻酔学教室がスタッフを配置し小児集中治療室(PICU)が整備されました。このPICUは、多くの若い麻酔科医師の小児医療や集中治療医学の修練の場としても重要な役割を担って、その後1990年の成人集中治療部門の開設に際しては大きな経験となりました。また、現在までの30年以上の積み重ねは現在の小児麻酔・小児集中治療の基礎となっています。
成人の集中治療部門では橋本悟部長のもと、これまで20年以上に渡り、心臓手術の術後管理や、急性呼吸窮迫症候群や敗血症性ショック患者などの重症患者管理を中心に、臨床および研究教育部門を連携させた運営が継続的に行われてきました。小児集中治療部門との連携でこれまでに6名の日本集中治療医学会評議員を含む多くの集中治療専門医の育成を達成してきました。
ペインクリニック・疼痛緩和部門:(追記)ペインクリニック・緩和医療部門は、現在の細川豊史部長のもとで2010年度に独立講座として設立された疼痛緩和医療学講座に集約され、ペインクリニック外来部門、緩和ケア外来部門に加えて、院内の疼痛緩和ケア推進に大きな役割を果たしています。

2. 教育
教育分野では、医学部での卒前教育(系統講義、臨床実習、クリニカルクラークシップ)に始まり、初期研修、後期研修を含む卒後教育を実践し、質の高い医療が提供できる医師の育成に努めています。初期研修1年目では、2ヶ月の手術室での麻酔研修を基本として、2年目で追加の麻酔・集中治療2ヶ月程度を行なっています。
3年目以降、後期研修では、小児一般麻酔を含む一般手術の麻酔に加え、心臓麻酔の研修が行えるようにしています。また、関係病院との連携を保ち、短期のローテーションにて、一般市中病院での麻酔、特に救急患者の麻酔や産科麻酔研修が行えるように努めています。麻酔科専門医取得までに、成人・小児集中治療・ペインクリニック・緩和医療の研修の連携も柔軟に行えるようなシステム整備を行っています。

3. 研究
研究分野では、麻酔・集中治療・疼痛管理に関する医療の質を向上させるための臨床的・基礎的研究を幅広く実践しています。大学院研究として推進している研究プロジェクトについて以下にまとめます。昨今、日本からの海外への留学生の減少が大きな問題となっています。我々の教室でも忙しい臨床のなかで、途絶えがちになっていた海外留学を2012年度より本格的に復活させ、また海外からの留学生も積極的に受入れて国際交流の中でレベルの高い研究を施行し、また研究者を育てていく環境を整備しています。
急性痛のメカニズム・制御に関わる研究:術後疼痛過敏のメカニズムやその制御の方法について、動物モデルを中心に研究を推進し、新しい知見を臨床へフィードバックしていくことを目標としています。
周術期の血小板・血液凝固に関する研究:心臓手術における人工心肺などの影響を中心に、周術期の各種のストレス反応が血小板機能や血液凝固能に与える分子制御メカニズムや新しい治療法についての臨床・基礎研究を推進しています。
急性肺傷害・敗血症に関する研究:グラム陰性菌による重症肺炎、急性肺傷害、敗血症の病態メカニズム、それらに対する新しい治療法の開発に取り組んでいます。とくに多剤耐性菌感染に対して、免疫を賦活する治療法開発を重視しています。

教室の行事
京都大学、滋賀医科大学との交流・連携として京滋麻酔科医会学術集会を年4回定期的に行なっており、トピックスを選んで全国から講師を招いて講演会や症例検討会を開催しています。また、教室同門会員に対しては、年一回の麻酔科同門会総会の開催、ゴルフ大会を中心とするスポーツイベントを開催しています。

教室の展望
麻酔科の根幹となる仕事は臨床麻酔です。患者・医師の人間関係を重視する「麻酔診療」を実践していくことを教室の主軸としています。国民医療費高騰の問題などから、手術前の入院期間などは益々短縮傾向にあります。また高齢化社会の進行とともに、併存症や合併症を持って手術に望まれる患者さんも増加しています。手術の麻酔に携わる麻酔科医師にとっても、社会の背景、時代の潮流に合わせた医療サービスが提供できるように、制度改革やサービス改善に努めることが重要と考えています。具体的には、安全な麻酔管理のためには、術前診察に基づき状態をしっかり把握し、術後の早期回復に寄与していくことが大切です。また患者・医師の人間関係を重視し、双方が納得できる医療の提供に努めることも大切です。質の高い麻酔診療の実践を基礎に、それらの臨床技術を応用して集中治療やペインクリニック・緩和医療にも診療を積極的に展開することを目標としています。そして質の高い診療の実践・提供が行える、社会の中で協調性を持った人材育成を最も重視していきます。''''

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