話題0160 人工呼吸器回路の消毒


Date: Fri, 19 Feb 1999 22:47:08 +0900
From: "MATSUMOTO, Takahiro"
To: CCN@koto.kpu-m.ac.jp
Subject: [CCN:01223] 人工呼吸器回路の消毒

人工呼吸器回路の滅菌・消毒は,何を根拠にどの程度のレベルまで行うべきでしょうか.
また,ディスポ製品をご利用の場合,コスト,製造元をお教え下さい.


Date: Sat, 20 Feb 1999 09:08:40 +0900
From: 市川高夫
To: CCN@koto.kpu-m.ac.jp
Subject: [CCN:01224] Re: 人工呼吸器回路の消毒
Status: RO

ここは本当に難しく、私も解決してません(^_^;)。
人工呼吸回路でサーボなどのオートクレーブかけれるのはよいとして、ディスポを一回だけにするのは難しのでどうするか?
ディスポはメディコやインスピロン関係、アイカ関係、各呼吸器メーカーのディラーなどからいろんなものが出ていますね。
コストはIMIのCV−5000のカタログで見ると一セット11,800円。納入価で7か8かけくらいでしょう。
特に加温のワイヤが入るものは不潔にしやすいし・・。

話しは少し違いますが、気管内吸引のカテーテルを一回ごとに捨てるか、再生するかも・・・。
アメリカでは手袋とカテーテルがセットになったものが一回ごとに使用捨てするところもあるし、最近は再生という考えも復活してきてもいます(環境、資源利用から)。
日本でもカテーテルを8時間勤務単位で一本のところから、毎回使い捨てのところまで様々です。
MLの皆様方の実態を教えてくれると勉強になると思います。
ちなみに当院では症例数が少ないこともあり、
安いカテーテルを一回ごと使い捨てです。

ちなみに在宅では患者が同じこともあり、交差感染の可能性が病院と違い少ないことから、消毒薬に使った後入れておき、定期的に交換という方法が多いようです。
これに関しても少し調査中ですので、まとまったらお知らせできるかも知れません。



Date: Sat, 20 Feb 1999 09:43:01 +0900 (JST)
To: CCN@koto5.kpu-m.ac.jp
From: arito@msic.med.osaka-cu.ac.jp (Arito Kaji)
Subject: [CCN:01225] Re: 人工呼吸器回路の消毒

At 9:08 99.2.20 +0900, 市川高夫 wrote:
>"MATSUMOTO, Takahiro" さん、こんにちは。市川高夫 です。

>ここは本当に難しく、私も解決してません(^_^;)。
>人工呼吸回路でサーボなどのオートクレーブかけれるのはよいとして、
>ディスポを一回だけにするのは難しのでどうするか?
>ディスポはメディコやインスピロン関係、アイカ関係、各呼吸器メーカー
>のディラーなどからいろんなものが出ていますね。
>コストはIMIのCV−5000のカタログで見ると
>一セット11,800円。納入価で7か8かけくらいでしょう。
>特に加温のワイヤが入るものは不潔にしやすいし・・。

大阪市立総合医療センター救命救急センター鍜冶有登です。

うちは、サーボでありながら、加湿器含めまるまるディスポです。

>話しは少し違いますが、気管内吸引のカテーテルを一回ごとに捨てるか、
>再生するかも・・・。
>アメリカでは手袋とカテーテルがセットになったものが一回ごとに
>使用捨てするところもあるし、最近は再生という考えも復活してきても
>います(環境、資源利用から)。
>日本でもカテーテルを8時間勤務単位で一本のところから、
>毎回使い捨てのところまで様々です。

うちはICU施設が、救命救急センターに6床と院内ICUに10床ありますが、両方とも一回ごとに捨てています。ものすごい使用量になります。
少し前に年間50億円の赤字を少しでも減らす運動の一環として「何回かに一回捨てる、という形にならないか」と物品供給部(SPD)に言われたこともありますが、拒否しました。
拒否する頑強な理由があったわけではありませんが、清潔意識の保持にはこれくらいのムダは十分に役立つはずだ、と思いました。


Date: Sat, 20 Feb 1999 10:38:04 +0900
From: 市川高夫 <
To: CCN@koto.kpu-m.ac.jp
Subject: [CCN:01226] Re:人工呼吸器回路の消毒

(Arito Kaji) さん、こんにちは。市川高夫 です。

Sat, 20 Feb 1999 09:43:01 +0900 (JST) の
[CCN:01225] Re: 人工呼吸器回路の消毒
に関するメールにお答えします。

arito> うちはICU施設が、救命救急センターに6床と院内ICUに10床ありますが、
arito> 両方とも一回ごとに捨てています。ものすごい使用量になります。
arito> 少し前に年間50億円の赤字を少しでも減らす運動の一環として
arito> 「何回かに一回捨てる、という形にならないか」と物品供給部(SPD)に
arito> 言われたこともありますが、拒否しました。
arito> 拒否する頑強な理由があったわけではありませんが、清潔意識の保持には
arito> これくらいのムダは十分に役立つはずだ、と思いました。

この発想は、恵まれているところではそれはそれで良いことですし、理想的です。
これからDRG/PPSの包括医療を前にもう一度理想と現実を考える必要があると思います。
感染対策をじっくり検討してもなおかつ全てディスポ化しかないと結論づけたのならやむを得ないでしょうが、EBMに則って完全ディスポ化する必要のない部分もあるのであれば、検討する必要が”これからは”あると考えます。



Date: Sat, 20 Feb 1999 15:04:24 +0900
To: CCN@koto.kpu-m.ac.jp
From: (satoru Hashimoto)
Subject: Re: [CCN:01223] 人工呼吸器回路の消毒

At 10:47 PM 99.2.19 +0900, MATSUMOTO, Takahiro wrote:
>人工呼吸器回路の滅菌・消毒は,何を根拠にどの程度のレベルまで行うべきでしょ
>うか.
>また,ディスポ製品をご利用の場合,コスト,製造元をお教え下さい.

橋本@京都府立医大集中治療部です。
昨年から大改革しました。

1)定期的吸入の中止 MDIのみ
2)ディスポ回路の導入 (交換は3日に1回から1週間に1回に)
3)バクテリアフィルターの交換 (吸気側 2000時間 呼気側 48時間)
  これによりサーボ900Cの内回路消毒はほとんどやめる。

ディスポ回路は吸気側が2重化されて結露を防ぐタイプのものです。(日本光電納入価6800円程度)、熱線ワイヤーは使いません。回路は安いものから2000円からありますが、ちょっと、、気に入りませんでした。メーカは様々です。

またニューポート、ベア1000は口元での圧測定を中止して回路内測定に改造(PL法には引っかかりますが、医師側が承諾さえしておれば改造可能です)、ディスポ回路はバード8400,エビタ4、サーボ900、ニューポート150、200、ベネット7200、ベア1000などですべて共通としました。

とりあえずはこれまで不都合は生じていません。

さらにバクテリアフィルター効果のある人工鼻を導入して、加湿器の撤去をもくろんでいますが、、まだ手つかずです。これがうまくいけば回路前後のバクテリアフィルタもいらないということになります。

少なくともこれで従来に比べて看護業務はぐっと減りました。


Date: Mon, 22 Feb 1999 08:17:12 +0900
From: 市川高夫
To: CCN@koto.kpu-m.ac.jp
Subject: [CCN:01231] Re:人工呼吸器回路の消毒

リーズナブルは内容と思います。
うちも麻酔器に関しては吸気側に一月に一個、および患者一人につき一個のバクテリア・フィルターをつけ、回路の洗浄業務を大幅に減らしました。

ところで、気管内吸引のカテーテルはどうされていますか?
1)アメリカの一部では前述のように、手袋とカテーテルが一緒になっている滅菌セットがあり、一回ごとに使用する(数百円)。
2)滅菌のビニールチューブの中にカテーテルの入っているトラックケアのようなもので一日一個(約3000円弱)。
3)一回ごと使い捨てる普通の吸引カテーテルをビニール手袋で(一回分約100円)。
4)各勤務帯で一本から数本のカテーテルを使う(一日分で数百円弱)。

頻回に吸引する場合、Aのトラックケアがコストパーフォーマンスが良いと
思うのですが、全例となると??


Date: Mon, 22 Feb 1999 17:37:49 +0900
To: CCN@koto.kpu-m.ac.jp
From: (Satoru Hashimoto)
Subject: [CCN:01233] Re: 人工呼吸器回路の消毒

橋本@京都府立医大集中治療部です。

市川先生

うちでもトラックケアの導入を看護サイドが考えています。今は各勤務で気管用と口腔内各1本使っておりますが、消毒剤の使用など問題も多くどうにかならないものかと話し合っている最中です。

無駄とわかったものは順次廃止しています。その他現在まででやめたものは、床の粘着マット、キャップの着用(CVP挿入などの時のみ着用します。面会者、医療従事者すべてやめました。)などなど。新規採用したのはナイロンエプロン(1操作1回)、処置用未消毒手袋などです。

一応当局の指示に従っているだけですが、、結局はコストの削減とならず金がかかる方向に流れてしうような気も、、。またそれでも院内でのMRSAの発生頻度もさほど低くなった印象がなく、900床の病院で月あたりの発生数が60-70(鼻腔内陽性者含む)くらいあるようです。まあ1カ所だけ頑張ってもダメということかも知れません。