ウイルス学研究。ウイルス研究医学部の感染病態学教室

ウイルス学研究

(1) インフルエンザウイルス病原性の分子機構解明に関する研究

インフルエンザウイルスのダイナミズムの分子機構を理解することを目指し、「ウイルスゲノムの多様性・遺伝子型」と「宿主域」ならびに「病原性」の関連性を明らかにしたいと考えています。

私たちはこれまでに、ヒト呼吸器上皮細胞由来の初代培養細胞を使ったウイルス感染実験系を確立しました。この系を用いて、高病原性鳥インフルエンザH5N1ウイルスのヘマグルチニン(HA)が感染細胞に対して、アポトーシスによる細胞死を誘導することを明らかにしました。

さらに鳥由来の繊維芽細胞を用いた研究により、HAが感染細胞外のカルシウムイオン(Ca2+)の細胞内流入(カルシウムインフラックス)を引き起こし、ミトコンドリアの膜電位消失に伴うアポトーシスが誘導される分子機構を解明しました。ウイルス感染に伴う細胞、あるいは細胞内小器官のイオン動態の変化が病原性にどのような影響を与えるのかについてこれからも研究していきたいと考えています。

また、ウイルスを“生きたまま”染色標識することにより、ウイルスがどのように細胞へ吸着し、侵入するかを共焦点レーザー顕微鏡にて観察する“感染動態のバイオイメージング”にも取り組み、ウイルス複製における新たなメカニズムの発見を目指しています。

  

ウイルス研究医学部

Information

京都府公立大学法人 京都府立医科大学

大阪大学微生物病研究所 感染症メタゲノム研究分野


ページトップへ