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  ◆松本仁介氏医学振興基金より受け入れた図書館蔵書の紹介

    図書館では、毎年財団法人京都府医学振興会(松本仁介氏基金)から、医学の歴史研究に
   役立つ古医書を貴重なコレクションとして受け入れしています。
   このページでは、このコレクションの一部を紹介し、その内容をわかりやすく説明していきます。
   解説は本学人文・社会科学教室准教授 八木聖弥先生にお願いしています。
   (内容は順次増やしていく予定です)


 
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(2009年受入分)

2010年受入分リスト

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(2011年受入分)

             
  【醫學指南篇 巻之上・中・下】年(刊年不明(江戸初期か) OPAC 画像(抜粋)    
    曲直瀬道三著。3冊(3巻)。医学入門書として編集された。内容は医学・医法・診切・立方・用薬・弁治・治療・治例・治法・脾胃・戒慎・療養・節養に分けられる。道三は田代三喜から李朱医学を学び、京都に啓迪院をつくって門人を養成した。門人の能力に応じて「切紙」を授けるなどユニークな教育を行なう一方、患者には個別の症状に対応する察証弁治を導入した。本書では一つの説に偏執せず、広く学ばなければ大成しないと戒め、『黄帝内経』を基本としつつ張仲景や金元四大家(劉完素・張従政・李杲・朱震亨)らを適宜勘案して治療に当たるべきであると説く。医は意であるから、臨機応変に対処せよというのである。  
  【歴代名醫傳略 巻上・下】寛永10年(1633)刊 OPAC 画像(抜粋)
    吉田意安(宗恂)編。2巻(2冊)。宗恂は父宗桂同様、中国・明に渡り最新の医学を日本に紹介した(【歴代名医一覧】の項参照)。豊臣秀吉・徳川家康に仕え『古今医案』などを著した。本書は「上古」の伏羲・神農・黄帝に始まり、明の龔廷賢にいたるまで401名の名医を対象とする。宗恂は曲直瀬道三の学統に連なり、慶長2年(1597)の序にも「医は意なり。理なり。けだし意をもって理を窮むるの称なり。それ性理を明むるものは儒学にして、寿命を保んずるものは道教なり。これを兼ねて有するものは医ならくのみ」と記す。これまでまとまった名医の伝記がないので、諸書を参考にして本書を著したという。  
  【京都醫員一覧表】明治17(1884) OPAC 画像(抜粋)
    今井佐七編。1舗(縦73cm・横51cm。2紙を継ぐ)。京都在住の医師を相撲番付風に列挙する。東西の最高位(大関)には京都療病院の猪子止戈之助と斎藤仙也を置き、東は「治療学術名家」、西は「治術大家」が名を連ねる。東西各186人ずつ、中央の行司の位置には新宮涼閣・半井澄・安藤精軒ら11名、勧進元の位置には私立眼科病院の松山章三、私立病院の明石博高ら4名、他に京都療病院・京都駆黴院・上下流行病避病院(病院名のみ)が挙がる。医師を7種に分類し、西洋188名・漢法80名・漢洋105名・外科1名・産科1名・小児科1名・眼科2名とするが、2種折衷が10名おり、総数388名が住所とともに掲示される。治法を誤まる医師を除き、仁術篤行家を集めたという。   
   
             
             
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