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  ◆松本仁介氏医学振興基金より受け入れた図書館蔵書の紹介

    図書館では、毎年財団法人京都府医学振興会(松本仁介氏基金)から、医学の歴史研究に
   役立つ古医書を貴重なコレクションとして受け入れしています。
   このページでは、このコレクションの一部を紹介し、その内容をわかりやすく説明していきます。
   解説は本学人文・社会科学教室准教授 八木聖弥先生にお願いしています。
   (内容は順次増やしていく予定です)


 
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(2011年受入分)

2012年受入分リスト

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(2013年受入分)

             
 

【蘭療方】享和4年(1804)序刊 OPAC 画像(抜粋)    

    広川獬訳、山口素絢画。2冊。獬は徳島県に生まれ、長崎に遊学して吉雄耕牛にオランダ語を学んだ。のち京都の柳馬場通錦小路上ルに住み、華頂宮の侍医をつとめた。本書はオランダの「ランガレーヘン・ブック」(不詳)を訳したものという。蘭学は外科を中心として受容されたが、ここでは内科を対象とする。傷寒をはじめとする72の病名を挙げ、その治療や薬方を紹介する。欄外には薬剤名をオランダ語で記し、読み仮名を付している。「器物図説」では内科治療器具23図を掲げる。本書の姉妹篇として『蘭療薬解』がある。本書に掲載する蘭薬をイロハ順に並べ、主効について述べている。  
  【本草啓蒙名疏】文化6年(1809)刊 OPAC 画像(抜粋)
    小野蘭山鑑定、小野職孝編。8冊(7巻)。蘭山の『本草綱目啓蒙』に収める和漢名をイロハ順に配列した索引。蘭山は京都で生まれ、衆芳軒を開いて門人を養成した。71歳のとき幕府に招かれて江戸に下った。職孝(もとたか)は蘭山の孫で、江戸で蘭山の世話に当たった。その後も『本草綱目啓蒙』を出版する際に校訂を行い、諸国採薬に同行するなど、もっとも身近で支えた人物である。文化7年に家督を相続し、医学館で『本草綱目』の講義を行い、四谷薬園の管理も任された。のち小石川養生所に医師として勤務、最後は奥詰御医師に昇進した。天保5年(1834)、江戸大火により自宅を焼失、多くの版木を失った。  
  【知生論】安政4年(1857)刊 OPAC 画像(抜粋)
    広瀬元恭訳。3冊(6巻)。元恭は山梨県に生まれ、江戸で坪井信道に蘭学を学んだ。30歳のころ京都に上り、時習堂を開いて広く洋学を教えた。いわゆる基礎医学を重視し、『理学提要』や『人身窮理書』といった訳書もある。本書はAdolphus Ypeyの生理学書を訳したもので、時習堂での講義を門人が筆記した。A.Halberの説に従い人体の生理を5部に分け、人身元行(諸元素)、生活官能(循環・呼吸)、動物官能(精神)、自然官能(消化)、播種官能(生殖)とする。YpeyはW.Henryの原著をオランダ語訳した人物としても知られる。これを宇田川榕庵が邦訳して『舎密開宗』とした。   
   
   
         
   
             
             

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