臨床研修・専門研修

整形外科 専門研修プログラム(2018年度)

1.理念と使命

運動器疾患と障害の発生予防・診療に関する能力を備え、
社会が求める最新の医療を提供し、
国民の運動器の健全な発育と健康維持に貢献する

 整形外科専門医は、国民の皆様に質の高い運動器医療を提供することが求められます。このため整形外科専門医制度は、医師として必要な臨床能力および運動器疾患全般に関して、基本的・応用的・実践能力を備えた医師を育成し、地域住民の運動器の健全な発育と健康維持に貢献することを理念とします。
整形外科専門医は、あらゆる運動器に関する科学的知識と高い社会的倫理観を備え、さらに、進歩する医学の新しい知識と技術の修得に日々邁進し、運動器に関わる疾患の病態を正しく把握し、高い診療実践能力を有する医師でなければなりません。

 整形外科専門医は、生活習慣や災害、スポーツ活動によって発生する運動器疾患と障害の発生予防と診療に関する能力を備え、社会が求める最新の医療を提供し、国民の運動器の健全な発育と健康維持に貢献する使命があります。

 整形外科専門医は、運動器疾患全般に関して、早期診断、保存的および手術的治療ならびにリハビリテーション治療などを実行できる能力を備え、運動器疾患に関する良質かつ安全で心のこもった医療を提供する使命があります。

2.専門研修について

整形外科の研修で経験すべき疾患・病態は、骨、軟骨、筋、靱帯、脊椎、脊髄、末梢神経などの運動器官を形成するすべての組織の疾病・外傷・加齢変性です。また新生児から高齢者まで全ての年齢層が対象となり、その内容は多様です。この多様な疾患に対する専門技能を習得するために、本研修プログラムでは1ヵ月の研修を1単位とする単位制をとります。全カリキュラムを脊椎、上肢・手、下肢、外傷、リウマチ、リハビリテーション、スポーツ、地域医療、小児、腫瘍の10の研修領域に分割し、基幹施設および連携施設をローテーションすることで、それぞれの領域で定められた単位数以上を修得し、3年9ヵ月間で45単位を修得するプロセスで研修を行います。整形外科後期研修プログラムにおいて必要とされる症例数は、年間新患数が500例、年間手術症例が40例と定められています。

3.専門研修後の成果

整形外科研修プログラムを修了した専攻医は、あらゆる運動器に関する科学的知識と高い社会的倫理観を備え、さらに、進歩する医学の新しい知識と技能を修得できるような幅広い基本的な臨床能力(知識・技能・態度)が身についた整形外科専門医となることができます。また、同時に専攻医は研修期間中に以下のコアコンピテンシー(基本的診療能力)も習得できます。

  1. 患者への接し方に配慮し、患者や医療関係者とのコミュニケーション能力を磨くこと

  2. 自立して、誠実に、自律的に医師としての責務を果たし、周囲から信頼されること(プロフェッショナリズム)

  3. 診療記録の適確な記載ができること

  4. 医の倫理、医療安全等に配慮し、患者中心の医療を実践できること

  5. 臨床から学ぶことを通して基礎医学・臨床医学の知識や技術を修得すること

  6. チーム医療の一員として行動すること

  7. 後輩医師に教育・指導を行うこと