専門クリニックのご案内

小児整形外科クリニック

はじめに

当センターが扱う疾患は、小児の病気やけがと創外固定法を用いた治療が必要な成人を対象としています。小児では,外傷などの頻度の高いものから数万人に1人の疾患まで幅広い分野の、出生数日の新生児から成人に至るまでの治療を行っています。こどもの成長に合わせて治療法を選択し、自家矯正能力を引き出す治療を追求しています。

代表的疾患

発育性股関節形成不全

以前は先天性股関節脱臼と言われていた股関節が脱臼する疾患です。治療は主にリーメンビューゲルという装具(Rb法)を使用し、80%近くは整復できます。整復位が得られない場合は牽引療法を4~6週間行い、牽引療法で整復されなければ、手術で脱臼を整復します。

Rb法により整復
下肢をよく動かすようになります

骨頭が下方に脱臼している
( from Tachidjian’s pediatric orthopaedics 5th ed.)

先天性内反足

世界的に主流のPonseti法で変形の矯正を行っています。1週間おきにゆっくりとギプスで矯正し、その後アキレス腱を切る手術を行います。そのあとも5歳くらいまでは装具を用いて維持します。この方法が広まってから侵襲の大きな矯正手術が激減しました。矯正が不十分な場合は、歩行開始前後に骨の並びを矯正する手術が必要になることがあります。

生下時の内反足

外転装具(5歳まで夜間に装着します)

筋性斜頚

胸鎖乳突筋が固くなって、頭が引っ張られることでおこる病気です。1歳までに約90%で自然治癒が期待できますが、首の動きが制限されている場合は3-5歳で、成人でも手術を行っています。固くなった筋肉を一部切除し、とりはずしのできる矯正保持装具を用いて運動を行い、首の動きの改善と再発の予防を行います。

ペルテス病

NPS装具

大腿骨の骨頭部分がつぶれてしまう疾患で、平均1-2年間の長期間の治療期間が必要です。骨頭がつぶれないように独自に開発した歩行可能な装具(NPS装具)を使用して主に治療を行っています。装具を付けたままでも座ったり階段を上ったりできます。施設に入所してではなく通院で治療でき、通学も可能でほぼ通常の学校生活が送れます。

四肢変形や成長障害

体に負担の少ないプレートを用いた矯正骨切り術から、創外固定器を用いて緩徐に矯正するイリザロフ法までおこなっています。コンピューター支援の固定器を用いて、あらゆる変形に対応して正確な矯正ができ、骨欠損にも応用しています。合併症に対しては、こちらで紹介する当科で研究中のピン感染の予防法や骨形成を促進する物理的刺激療法を併用しています。

   

内反膝に対する変形矯正手術(術前/術後)

コンピューター支援の固定器