研究内容
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1.細胞移動・回路形成の研究
神経系の細胞は、主に脳室に面した脳室層で増殖を行い、分化した後に機能する領域に向かって移動します。また神経細胞は、移動しつつ神経回路を形成の形成を始めます。これらの挙動は細胞のタイプに特異的であり、したがって分化プログラムの中にこれらの挙動の調節機構が包含されていることが予想されます。現在、細胞分化調節にかかわる転写因子に注目して、移動や回路形成にかかわる軸索ガイダンス分子の発現が、細胞分化の過程でどのように調節されているかを、ニワトリ胚や遺伝子改変マウスを用いて調べています。
2.細胞分化・グリア細胞の発生の解析  
主にニワトリ胚の発生期の脊髄を用いて、グリア細胞の発生を解析しています。グリア細胞はこれまで、中枢神経において補助的な役割をしていると考えられてきましたが、最近の研究から、積極的に神経系の機能に関わることがわかってきました。これらの細胞がどうやって発生してくるかについてはまだまだ不明なことが多く、発生を制御する分子機構をニワトリ胚への電気穿孔法やウイルスベクターなどをツールとして解析しています
3.成体中枢神経系における神経幹細胞の解析
成体哺乳類の中枢神経系に存在する神経幹細胞がどのようにして維持されているのかを、マウスを用いた分子遺伝学的解析によって進めています。特に、終脳の側脳室壁および脊髄中心管に存在する上衣細胞に着目し、その増殖と分化過程を制御する分子メカニズムを明らかにしたいと考えています。

4.大脳皮質の進化発生学的研究
哺乳類大脳皮質が進化の過程でどのようにして獲得されたのかを探るため、様々な羊膜類の胚(マウス、ニワトリ、カメ、ヤモリ)を用いた比較分子発生学的解析を進めています。特に、大脳皮質の拡大と層構造をもたらしたメカニズムを探るため、胎生期の神経幹細胞の動態に着目し、その増殖と分化を制御するシグナルの比較機能解析を行っています。
研究内容のアルバムもご覧ください。